『WHITE ALBUM2』の記録④ 雪菜ルート振り返り感想

現在プレイ中のゲーム『WHITE ALBUM2』closing chapter雪菜ルートについて、終わってから少し時間が空いてしまいましたが、感想を書き残しておきます。以下はネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーマル→麻理→小春→千晶→雪菜の順でプレイ。

 

・ルート序盤は、クリスマスの夜の大惨事によって雪菜と再び距離ができてしまった春希の元に、サブヒロイン3人がそれぞれ助言めいたことをしてくれる流れが印象的でした。プレイヤー視点でいう今までの経験(他ルートの出来事)を踏まえた上でいよいよ本丸の攻略という感じがしてとても良き。
麻理との、小春との、千晶との、あったかもしれない未来。しかし今は、彼女達の言葉が別の未来を照らしてくれている……。

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・3人から受け取ったパワーもあってか、ここからの春希は過去最高にイケメンと化していきます。基本ストレートに「雪菜のことが好き」だと意思表明するようになりますし、またそのための行動にも迷いがありません。全ては雪菜のため、その一心で春希は部屋の片隅に置き去りにされていたギターを再び手にするのです。

 

・そして雪菜ルートのキーパーソンとも言える柳原朋がいよいよ本格的に物語に参入してきます。その前からちょこちょこと登場はしてましたが、この辺りから表立って雪菜に絡み始めてきます。

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あまりにもキレがありすぎる雪菜の切り返しがお見事。

 

・その絡み方はとにかく意地が悪く、シンデレラに嫌がらせをする継姉かのごとく、昨今の流行で言えば悪役令嬢かのような陰険さを感じさせながら雪菜に近づいてきます。その露骨なまでの憎まれ役っぷりやあからさまとも言える露悪的な態度から、「これ小学生男子が好きな女の子に対して素直に接することができず、むしろちょっかい出して嫌われるパターンのやつじゃん!!」ってなりました。
それを……あ……?……成人の……?……女性同士で……?…………あ…………?

大好物です。

 

・そんな柳原朋と悶着している際に柳原朋のランチボックスをひっくり返してしまったため、昼飯の弁償の意味も込めて連れていかれた先は……カラオケ店。絶対わざとだろ……。果たして予想通り歌うことを要求された雪菜ですが、やはり今の彼女では歌なんか歌えるはずもなく。
しかし柳原朋は逃がしてくれません。そのまま日が落ちてきた時間にも関わらず、2人に声をかけてきた軟派なチャラ男達の車に雪菜を巻き込んで一緒に乗り込みます。あまつさえ途中で自分だけは降車し、チャラ男達の車に雪菜1人だけ置き去りにしようとします。なんてひでぇ罠だ……!!
慌てて自分も車を降りようとする雪菜、しかしチャラ男達は降車を許さず強引に車を走らせようとします。恐怖から悲痛な声で春希の名を叫ぶ雪菜……! そういうゲームじゃないだろ!! やめろ!! 

 

・この時はガチで焦りまくっていたと同時に、柳原朋許せねぇ!!という怒りも沸騰していたのですが、(いや自分の直感を信じるなら悪いやつではないはず)と冷静になったのとほぼ同じタイミングで柳原朋の助けが!! …………ちゃんと柳原朋のこと信じてたからよ(滝汗)。
しかしながら、柳原朋は大して悪びれた風でもなく。しかも先程雪菜の口から出た春希の名を材料になおも雪菜にねちっこく絡みます。流石の穏健派雪菜もこれには敵愾心が生まれた様子。
しっかし、雪菜の本音やら素顔やらを引き出させるため、あわよくば雪菜の口から男(春希)の名前を出させたいがためにここまでリスキーな行動を躊躇いなくとるあたり、柳原朋もかなり雪菜こじらせてる感あってすごい。百合では?

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名前を呼んでくれたことも、「大嫌い」って言われたことも、こいつ絶対めちゃくちゃ喜んでるよ~~~~小木曽雪菜限界オタクだよ~~~~

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ガチでした。否定しねぇよ~~~~やべぇよ~~~~でもそういうキャラが~~~~すき~~~~

 

・この時点での朋は、雪菜が本気で嫌いになった唯一無二の人物になったのかなあと。あの雪菜が嫌うって時点で相当な事件。でも嫌いという属性であってもその感情ベクトルの大きさ自体は雪菜が春希やかずさに向けているものに匹敵するポテンシャルがあると思っています。
朋は本当は「好き」のベクトルが欲しいのかもしれないけど、それが叶わないのであればせめて「嫌い」でもいいから欲しくって、でも雪菜の「嫌い」って感情はそれこそ春希やかずさレベルの人でないと本来得られないくらいには稀少のはずなんだよなぁ……。
雪菜からの貴重な「嫌い」ベクトルを今独占して浴びている朋はめちゃくちゃ気持ちよかったと思うのでかなり羨ましい。家で一人でめちゃくちゃ悦に浸っててほしい。

 

・なんというか、この辺りでもう柳原朋のこと大好きになってましたね……。雪菜への感情が重い……デカい……。その遠回しとも直接的とも言える巨大感情をぶつけ続けていた雪菜が、ついに自分の方を向いてくれたわけなんだからよ……推せる。
このまま嫌い合う関係のままというのもそれはそれで味わい深いですが、個人的な欲を言うのであれば最終的には雪菜と朋には仲良くなってほしくもあって。雪菜には依緒っていうめっちゃ良い友達が既にいますが、朋とは互いに毒舌や悪態を交わすようなタイプの仲良しさんになってほしいですね……。

 

 ・柳原朋によって過剰なストレスを与えられてしまった雪菜ですが、しかしこの件がきっかけで飲酒を強いられ、結果的には朋の計画通り[要出典]春希との仲が修復するきっかけとなりました。やはり酒……! 酒は全てを解決する……!
大学のキャンパス内で春希と久しぶりに顔を合わせ、お詫びと称して手作り弁当を差し入れする雪菜を見て(こんな光景も懐かしくて微笑ましいわね……)などと思っていたら、続けて朋にも弁当を差し入れする雪菜の姿が! 分かってんねぇ!!

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素直になれよ!! 推しからの手作り弁当だぞ!!

 

・弁当や春希とのことで挑発するスタンスを崩さない朋に対して、あくまでも借りを残したくなかっただけの雪菜は「これっきり」「もう話すこともない」などと口にします。すると朋は雪菜の携帯に着信が来てるなどと誘導して雪菜の携帯を奪うやいなや、自分の携帯に発信させ雪菜の電話番号をゲットするという荒技に!! パワープレイが過ぎる……。更には頼んでもいないのに自分のランチボックスを雪菜に渡して「ちゃんと洗って返してよね」と一方的に言い放ちその場を去っていきました。
こっ、こいつ……雪菜との接点が切れるのを恐れるあまりめちゃくちゃ必死になってるじゃねーか!! 人に物を貸して次に会う約束を取り付ける常套手段!! 良いぞもっとやれ。

 

~別の日~

 

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????????????(一緒にランチ:100pt!)(呼び捨て:100pt!)

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おいおいおいおいおいおい(おかず交換:100pt!)(雪菜が他人に辛辣:300pt!)

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あの雪菜が????????(嫌味:100pt!)(誉められて態度軟化:100pt!)

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こんな態度を????????(ハッとなって再び態度硬化500pt!)

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朋だけには????????(再び辛辣発言:300pt!)(せっちゃん:500pt!)

最高かよ……。

 

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オチまで完璧。

 

・雪菜と朋の絡みの中でも最高峰に好きすぎるこのランチ事件。依緒の台詞にもあった通り、あの雪菜があそこまで明け透けに態度を悪くすることがかつてあっただろうか……いやない(反語)。家族や仲の良い人達だけに見せる素の一面というのとはまた違う、嫌いだが嫌いなことを隠す必要のない相手……それが柳原朋なのだ。雪菜にとって朋は、春希・かずさとは別の意味で唯一無二の特別な人間なんですよ…………めちゃくちゃ良くないか???

 

 ~また別の日~

 

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畜生のみに許される登場の仕方、狂おしいほどすき。 

 

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挑発しておいて普通に焦ったり、あまりにも俗物だったり……。

可愛いかよ……。

 

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仲良しか?

 

・ついに依緒と一緒にいる時ですらちょっかいを出してくるようになってきた朋。今までは雪菜との1on1の絡みでしかなかったですが、依緒とも良い感じに絡んでくれて思わずニッコリ。
三者の言い合いがヒートアップしてきたのでカラオケ店に場所を移そうという話になった途端、雪菜は1人その場を立ち去ってしまいます。それを見た朋は依緒に「彼女の歌を最後に聴いたのはいつ?」という本質情報を問いかけます。朋、依緒よりも雪菜の”本質”を"理解"っているんだよなぁ……。

 

・朋、このまま良い感じに悪友ポジションとして受け入れられるのでは???という期待に胸膨らませていたのですが、残念ながらこのゲームはWHITE ALBUM2なので、朋の策略により来週開催されるバレンタインコンサートに雪菜がエントリーさせられていたことが発覚。雪菜はショックのあまり音信不通の行方不明になってしまいます。流石に怒り心頭となった依緒達は朋へ事情聴取をすることに。
朋!! チャラ男事件の時と同じだぞ!! 超えちゃいけないライン考えよう!!

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”「今の小木曽雪菜って、全然、小木曽雪菜じゃなくないですか?」”

……春希や依緒や武也だって、本当は分かってないわけじゃないんですよ……。依緒なんかは特に現状をぬるま湯だのなんだのと本人にも投げかけていました。でも、ある意味この3人以上に雪菜の本質を理解している娘が、はっきりと「今の雪菜」を否定するのが……もう……しんどい……。
私は朋のこと大好きだから……分かるよ……。あの文化祭ステージで、自分を負かせたあの女が、今みたいに落ちぶれてるのが許せないんだよな……あの頃の雪菜に戻ってもらわないと、気が済まないんだよな……?
依緒たちに向かって自分の目的が「小木曽雪菜を泣かせること・苦しめること・徹底的に貶めること」って言い切るの、あまりにもメンタルと巨大感情が強固すぎる……最強だよ……。

 

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もう本質しか喋らん。

 

・雲隠れした雪菜を探す春希達。それにしてもマジでこのルートの春希はイケメンなんですよね。

ふとしたきっかけから、かつての学園祭ステージ会場にいた雪菜を発見する春希。雪菜は歌うことで学園祭の思い出も、かずさと3人で過ごした日々も、3年前の誕生パーティーも、空港での別れも、様々な出来事が鮮やかに蘇ってしまい春希のことを嫌いになってしまうから、歌うことを止めたと告白します。

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歌うことが大好きな雪菜が歌うのを止めた理由……つらすぎる……。

 

・ひとしきりの吐露をした後、春希からの自室への招きを逡巡なく承諾した雪菜。家にも帰らない旨の連絡を入れシャワーを浴び……完全に事前の流れになってます。しかし雪菜が無理をしてこの流れに身を委ねていることを見抜いた春希がとった行動とは…………

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ギターを弾くことであった。

なにしてるの??? シャワー浴びた直後のうら若き乙女の柔肌一人前を目の前にしてなにしてるの???

 

困惑やら焦燥やらで茫然とするものの、なおも春希に詰め寄ろうとする雪菜。

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えっちだ……こんな雪菜もまたベネ……こんなん抗えるわけ…………。
しかし確固としてNOと言い張る春希。お前、エロゲ主人公ではなかったのか……!?

 

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「わたしは大丈夫」と言い張りながら自身を差し出そうとする雪菜が、ちっとも大丈夫なんかじゃないと諫める春希。
ここのシーン、クリスマスの時と構図が逆転したやりとりが見事ですね。心の奥底にフタをして雪菜を受け入れようとした春希と今回の雪菜が同じで、相手から見ればそのことに簡単に気がついてしまう……。本当にこういうところが巧みなゲームだと思い知らされます。

 

自分を受け入れてもらえないことに不安がる雪菜に対して、春希は囁きます。

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う、うわぁ~~~~言っちゃったよ~~~~このタイミングで言うことかよ~~~~。いやでもある意味かずさへの想いは包み隠さず伝えておくべきではあるかもしれないが……いやしかし……

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本当に申し訳ございませんでした。

 

歌う雪菜のことが好き、だからこそ今は雪菜ではなく練習を優先すると再びギターを弾き始める春希。その横で絶対に歌わないという態度を崩さない雪菜に問いかけます。

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やっぱり"柳原朋"なんだよなぁ……。

 

・結局、事は起きぬまま夜明けを迎える2人。春希と話してるうちにやぶれかぶれな態度がなりを潜め、自分が参加しないことでコンサートの関係者に迷惑がかからないか、といった小市民的なことで悩み始める雪菜。そんな「らしい」雰囲気に戻ってきた雪菜に対し、あくまでも雪菜自身の意見を待って、それが本気で考えて出した結論ならもう何も言わない、と告げる春希。

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なんという良主人公・・・
紳士的言動を見ただけでワクワクしてしまった
このルートは間違いなくハッピーエンド

   / ̄\
  | ^o^ |
   \_/

 

・そんなこんなで迎えた2月14日のバレンタインコンサート。春希と雪菜はその会場にいて……つまりは参加することを決意していました。雪菜効果もあってか会場内も立ち見が出るほどの賑わいを見せてます。そんな中で武也・依緒の分まで含めた3人分の最前席をしっかり確保していた朋。お、オタクゥ~~~!!
そして実に3年ぶりとなる峰城大付属軽音楽同好会のステージがついに始まります。雪菜の歌う『届かない恋』をバックにした春希の独白が語られて――

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ここ、めちゃくちゃ好きなんですよね…………。春希もここにきて、本当の意味でかずさとお別れできたんだなぁ…………。

 

・最前列オタクしてた朋はというと、雪菜達の出番直前には「とにかく今は黙れ。歌の間、一言だって喋ったら許さないわよ?」と武也達に厄介オタクみたいなこと言っておきながら、いざ雪菜の歌を聴き始めると…………

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ボロ泣き原朋さん…………。こういう台詞言われるとこっちももらい泣きしそうになる…………。
ここのシーンでは、3年前の学園祭ライブでも同じように泣いていた朋の回想が入ります。この『届かない恋』は鋭い人が観ればかずさ←春希←雪菜という三角関係を察することのできるステージでした。朋は当時から雪菜のことをミス峰城大付属のライバルとして意識していたわけで、そのライバルを注視していた結果、雪菜から春希への切ない想いを込めて歌われたこの歌がブッ刺さってしまい、クソデカ感情が目覚めてしまったのかなぁ……なんて思ってます。オタクが沼に堕ちるきっかけかな?

 

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コンサートが終わった後もご覧の通り、 泣きながら笑ってるクソデカ感情原朋さん。こういう「泣き笑い」の状態って実はどちゃくそ刺さる性癖なので、ここまでの物語でただでさえめちゃくちゃ好きだった柳原朋への好き具合が最高潮を迎え、確固たるものになった瞬間でもあります。しかも、上記の台詞の声優さんの演技もめっっっちゃくちゃ最高なんだ…………本当にこじらせすぎた限界オタク感1000%で凄い…………。

 

・一方コンサートを終えた春希と雪菜は、そのまま直行した春希の部屋で口吻を交わしていて…………。元々雪菜から取り付けた約束とはいえ、コンサート終わって即絡みはエクストリーム感凄い。色んなアドレナリンが出まくってそう。ここから、2人にとって長き一夜が始まったのであった……。

序章からと考えると本当に長い間おあずけされていた分、ここまで頑張って積み重ねてきてようやく……!という状況でのエロさが際立っていましたね。また挿入時のCGとかは特に綺麗だなという印象が強く、おそらくは意図的に白を基調とした彩色やら輝度やらにしたんだろうなぁと。というか一晩でCG10枚も使用してるってマジ??? 個人的には機会を何回かに分けてほしかったかも。でもお風呂でやるシチュエーションは好きだからあってかなり嬉しかった。

あとBGVがHシーンでよくある喘ぎ声だけじゃなくて、「春希くん……」みたいな汎用台詞もちょこちょこ入ってるのが雰囲気作りに一役買っており芸が細かくて素晴らしい。それと雪菜さんもしかして優しくされるより無理矢理されたいんですか!?って感じの性癖が垣間見えてハラハラしてた。「わたしを、拘束して…」みたいなことも言ってたし……。

「あなたは最低な人だから…酷い人だから…だから、わたしを抱きしめなくちゃ、いけないの」「三年分の強さで、抱きしめなくちゃならないんだよ」という台詞が印象的で、他人を慮りがちな雪菜が素直に利己的なことを言う瞬間がやっぱり好き

 

・長き夜を経て確かな絆を取り戻した2人。日は進み、雪菜の2週間遅れの誕生パーティーに招待された春希。向かった小木曽家にはあの柳原朋もいたのであった。雪菜ママとも仲良くなってて100点満点ムーブなんだよなぁ……。

その後はコンサートの後の件で武也と依緒にいじられたり、パーティーに来ていた小春と話しているときに雪菜からの嫉妬の視線を感じるなどといった微笑ましいやりとりをしつつ、隙を見て2人きりになりイチャつく春希と雪菜。ここで春希が3年前に買って渡せないまま引き出しの奥にしまっていたプレゼントを渡すんですけど、めちゃくちゃ熱い展開でしたね……。

 

こういうこと書かれると逆に不穏なフラグが立つから止めよう!

しかもいざ乾杯というタイミングに外で降り始める雪! この世界の雪は不吉の象徴だから降らなくていいぞ。

窓から外の雪を見る最後のCG、3年前の1人ぼっちの雪菜とは対照的に隣には春希がいて、皆がいて…………泣かせるじゃないの…………。

 

そして流れるED…………いやあ雪菜ルート、2人が幸せになって本当に良かったなぁ…………ハッピーエンドだぁ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………ED直後のエピローグ、いきなりバックグラウンドから聞き覚えのある声が聞こえてくるんですけどおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

かずさ!! 冬馬かずさ!!!!

 

そう、これは雪菜ルートのエピローグではない、最終章「coda」のプロローグだったのだ……。

海外出張中にかずさと偶然出会うだなんて……雪菜への一世一代の結婚のプロポーズっていう人生の重要イベントの直前に、かつて最も好きだった女性と再会させるなんて……! こんな悪夢のようなシナリオを書くんじゃあない。

これも全部浜田おじってやつが悪いんだ……開桜社じゃなくてグッディーズに就職していればこんなことにはならなかったのに……。

 

・というわけでこれ以降は完全にcodaの話になりそうなので、雪菜ルートの感想としては以上になります。最後のまとめとして、雪菜ルートの好きなポイントについてざっくり語ろうかなと。

1つ目は春希のイケメン化。別に元々春希のキャラは全然嫌いとかではなくむしろ好きなんですけど、雪菜ルートではどこのゲームに転生しても恥ずかしくない、1人のヒロインのことを一途に想い行動できるイケメン主人公だったと思います。全体的にクサい言動とかもあったんですが、むしろそれが良いというか、今までの「これ裏目に出るやつじゃ……」みたいなネガティブなイメージが全く想起されなくて、素直に期待が持ててワクワクできるところがとても良かったです。

2つ目は柳原朋というキャラクターの存在。いやぁもう柳原朋という概念が好きすぎる……。最初こそ不穏なポジションでしたけど、雪菜や依緒達と絡んでいくことで関係したキャラ同士でどんどん良いダシを出してくれてましたね……。物語上で言えばトリックスター的な立ち回りが顕著で、展開をぐんぐんと引っ張り回してくれました。いくら春希が変わろうとも、雪菜もまた変わらなければもっと2人の修復には時間がかかったでしょう。柳原朋という起爆剤がいてこその雪菜ルートであったと思います。作中でも春希が「雪菜と俺を引き合わせてくれたのは彼女(朋)かもしれない」と語っていましたが、確かに元々の軽音楽同好会が解散したのも、雪菜とまた電話できるようになったのも、全部柳原さんのお陰じゃないか……! やっぱ柳原朋なんだよなぁ……。

3つ目は終盤の雪菜の報われっぷり。本当に幸せになってくれて良かったなぁ……嬉しいなぁ……って思いました。3年分溜め込んでいた鬱屈から抜け出して、3年分の触れ合いを取り戻そうと言わんばかりのイチャつき具合も良い意味で普通のエロゲっぽくてとてもベネでした。春希に甘々に絡んでみたり、かと思いきや「女」を魅せつけて誘ったり……色々な一面も覗かせていましたし、悶々としていた3年分の性欲を一晩で解き放つ勢いも面白かったです(?)。

 

・そんなこんなで雪菜ルートはハッピーで良かったなぁ!と言いたいところですが、残念ながらまだ「闇」が垣間見えていることにも触れなければなりません……。

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突如として出てきた「寒い」とかいう不穏ワード。春希と身も心も繋がり、春希の腕に抱かれていてもなお雪菜が感じた「寒さ」とは何なのか……。この話題が出た時は(この後でまた一波乱起きるのか!?)と身構えていたのですが、雪菜ルート中では特段回収もされずにEDを迎えていたような気がするので、もしかしたらこの後の最終章で「寒さ」の深掘りがあったりするんかなぁとぼんやり考えています。小木曽雪菜、こんなに幸せになったルートでさえなお闇を抱えているというのか……?

 

更にもう1つ、春希と雪菜が交わした「誓い」について。

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絶対に破られるんダルォォォォォォ!?!?!?

絶望へ叩き落とすための助走にしか見えないから困る。というかもう最終章プロローグの「海外出張中の春希と再会したかずさ、そこへ1週間の誓いを守るため日本からやってくる雪菜」とかいう背徳シチュエーションへ神アシストしてる時点で何も信用できないんだよなぁ……。

いやいや、雪菜ルートで一体何を見てきたんだ俺は……あの見違える程に成長したイケメン春希が、そんな裏切りをするはずがないじゃないか……! 信じよう……今の春希なら、きっとこの誓いを遵守してくれる……! 俺は、春希を信じてるよ……!

 

というわけで、最終章での答え合わせを楽しみにお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・番外編 - 雪菜ルートの千晶 - 

 

千晶狂いになった経緯はこちら。

『WHITE ALBUM2』の記録③ 千晶ルート振り返り感想 - 月を仰ぐ虫

 

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わかってねぇよぉ~~~~お前は何一つわかってねぇよぉ~~~~。

 

・まずはルート序盤にて登場し、春希が抱いている雪菜への想いを後押しします。

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ドストレートの時の千晶、可愛すぎるだろ…………。
というか、普通の立ち絵でも両手を胸の前に置くポーズをされると別の世界線の記憶を思い出してしんどくなるからやめるんだ!!

 

・続いては春希との通話シーン。電話越しに「ん~、今の春希ってば、主役っぽいね。うん、これならハッピーエンドもあるかもね」と独りごちる千晶。春希にとってはハッピーエンドでも、千晶、お前にとっては…………。

千晶ルートで春希と雪菜がギスってた時に罪悪感抱いてた描写はあったので、春希が雪菜と本懐を遂げるのも千晶的には満更でもないというか多少応援したい気持ちもあるかもしれないけど、それはそれとして千晶は千晶で演技してたとはいえ春希が好きなのは本気だったわけじゃ~~~~ん。そんな「ハッピーエンド」なんて台詞自分から言うなよ~~~~んもおおおおおおおおおおおお。

 

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春希にこの台詞言わせるのかなり天才というか、“分かってる”。
あと「…二枚でいい?」みたいな台詞も、切ないけど良い描写……。

実に楽しそう。

 

・三度目の出番はクライマックスであるコンサートの開始直前、春希の前に前触れもなく現れます。流石に雪菜ルートである以上もう2度と会えないだろうと思っていただけに、死ぬほどビビりました。心臓に良くなさすぎる。

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そうだぞ。

 

そこであろうことか(?)春希は、のろけ話とも取れる発言をしてしまい……

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無理すぎる…………千晶の感情を想像して死んじゃう…………。

 

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今までのやりとりを踏まえた素敵な台詞なんだけど、ぼくは別の世界線の冬の記憶を思い出してしんどいです……。
さらに冷静に考えると、春希と雪菜のコンサートを千晶が観に来るというのは千晶ルートで雪菜が千晶の公演観に来たのの逆転構図というか意趣返し的な展開になっていることに気付いて血反吐を吐きました。

 

・そして始まるコンサート、ついに出番となる春希と雪菜。そして、それを見守る千晶の姿……。

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コンサートの最前列にはご存じの通り峰城大付属軽音楽同好会のトップオタ柳原朋が陣取っているわけですが、それと対をなすかのような後方立ち見意味深顔の和泉千晶という感じがしてとてもすき。2人ともパッと見はめちゃくちゃひねくれてるけど、心の底では純粋かつ熱烈な同好会のファンだという点が共通してるんですよね。是非ともこの2人で打ち上げして「SETSUNA良いよね…」「良い…」みたいな会話してほしい。

 

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…………この『届かない恋』で春希は自分の中のかずさと決別しましたが、千晶にとってもまたこの曲を最後に聴いて本当の意味で春希との”お別れ”になったのかな……と思います。

あと、雪菜ルートでのサブ3人ってそれぞれ春希に失恋はするものの、麻理は仕事で評価され渡米、小春は美穂子と仲直りするなど、それぞれ悪くない方向に転がってたりしてるんですが、千晶だけは唯一、公演『届かない恋』が中止になって熱中できるものがなくなってしまって不幸かな……と思ってました。
ですがこの最後の発言を見るに、今は『届かない恋』以外の何かに打ち込んでることが分かるので、一応は良かったのかもしれない…………(それはそれでめちゃくちゃ複雑な心境ではあるけど)。

 

 

本記事の画像は全て ©2009,2011 Leaf/AQUAPLUSより引用しています。