【FEサイファ】1cがいないユニットを主人公にできるルールで対戦してみた(璃奈ちゃんボード杯参加レポ)

FEサイファの特殊ルール大会「璃奈ちゃんボード杯」の参加レポになります。

 

「FEサイファ」というのはファイアーエムブレムシリーズを原作としたTCGのことです。

歴代のシリーズ作品が多数参加しており、その中から任意のキャラを「主人公」として据えるシステムにより好きなキャラ・推しのキャラが常に場に存在し、そのキャラを中心としたデッキが組めるのが魅力の一つです。

しかしFEシリーズはキャラ数がとても多いこともあってか、中にはカード化はされたもののシステム上主人公にできないキャラも存在しています(1コストのカードがないと主人公にできない)。そんな不遇なキャラ達を特殊ルールによって主人公にできるようにした大会が2020年9月某日に開催されたので、参加するにあたっての主人公の選定や環境読み、当日の対戦レポートなどをまとめた記事を執筆しました。

 

ちなみに「璃奈ちゃん」とは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ラブライブ!シリーズ)のメンバーの1人・天王寺璃奈さんのことです。こちらは正直あまり詳しくないので紹介ができないのですが、ちょうどTVアニメが2020年10月から放送開始するので良かったら観てみてください。

 

 

<前置き>

大会とは言いつつも、実態としては知り合い同士で集った内輪な大会になります。大会の主催者であるGさんは、「普段あまり使われないカードを使いたい」といった理由から過去にも「N/HNの3/2 60/10主人公大会」や「特殊ルールつき弓主人公大会」などを開催していた方。私も上記2つの大会には参加させていただきました。特殊なルール・環境の大会だからこそやるからには本気で研究をするのが1番の楽しみ方、という考えのもと全力で臨んだのですが……結果としてはいずれも惨敗。当時めちゃくちゃ悔しかったので、3度目の参加となる今度こそは絶対優勝してやる!と意気込んでいました。

 

<ルール>

今回のルールを簡単に紹介します。

 

①1cが存在するユニットおよびスキルによって別名から重ねられるユニット(ハイドラ・ギムレーなど)は主人公にできない
②主人公の1cにあたるダミーカードをデッキに4枚まで投入可能、ダミーカードは戦闘力40・支援力20・射程1とし、ユニット名やシンボル・武器等のアイコンは上級の主人公カードと同じものを持つ
③主人公以外のカードはSRとST限定・PRの一部を使用禁止
④主人公以外のカードでR,HR,PRrは3種類まで使用可能
⑤最速CC,LvUPが4ターン目以降となる主人公は下記の特殊スキルの片方をゲーム中に1度だけ使用可能(6ターン目以降となる主人公は両方使用可能)
 (A)主人公以外の敵を1体撃破
 (B)相手よりオーブが少ないときデッキの上からオーブを1枚追加

 

他にも細かいルールがありますが割愛。

横のカードの強さで大勢が決まってしまうのを防ぐためのレアリティ投入制限に加え、CCターンが遅い主人公への救済措置的な特殊ルールも存在しています。

 

<主人公選択>

まずは本ルールで主人公にできるユニットをざっと確認していきます。 

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赤のおじいちゃん達とか面白そうですよね。

 

色々と探しているうちに、中々にパンチのあるカードを見つけました……。

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普通にズルくないか?

 

戦闘力100、主人公にすればLv2スキルも使えて流石に暴れすぎでは???

極めつけは、ルール②により1cが<牙>を持つため……

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2ターン目に乗れる!! 勝ったな!! ガハハ!!

 

まあ結果として「流石にゲームバランスが崩壊する」との理由で2ターン目乗りは禁止になりました。それはそう。

ただ、主催による「できる限り禁止カードは出したくない」との意向によりソーン自体は許されたので、ひとまずソーン主人公の構築を練る方向で検討していくことになりました。

 

<トップメタ現る>

私がソーンに目をつけていたころ、参加者達の中でとある主人公がトップメタとして話題となっていました。

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令和の3弾カムイ女

 

3c70の<牙>を90にして2面展開してくる主人公が弱いわけがなかった。3c70の<牙>が5種類もいるのに加え、手札から出撃した<牙>も強化されるため簡単に高戦闘力が並べられます。

2cリリスなどでメタろうとしても本人が射程持ちのため維持が難しかったり、レア様などで退避リセットするも緑の退避肥やし性能の優秀さから根本解決にはならず……といった具合に対策も取りにくい、あまりにも強すぎる主人公が誕生してしまいました。

イズカを攻略せんと研究をしていた某参加者から「イズカでサナキに勝った」という謎の報告が上がったり、イズカのテストプレイでライやムワリムがイズカスキルで「なりそこない」として呼び出されている光景を見て「(原作に当てはめると)ムゴい状況だ……」「そこにいるトパックは泣いてますよ?」などと散々な言われようで、イズカどうすんの……?みたいな雰囲気が流れ始めてしまいます。

これは流石に看過はできない、ということで主催による「イズカのCCコストを剥奪」という調整でこの件は落ち着きました。これによりイズカ主人公は(多分)いなくなるだろうと思われ、環境が動き始めます。

 

<混沌とする環境>

ソーンのラフィエル乗りについては、テストプレイを重ねた結果5絆からOKというルールになりました。この時点では構築にもかなり自信があったし、正直言えばもうこれ勝っただろ!!って大分慢心してました。

そんなソーンの前に、新たな主人公が立ちはだかります。

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FEH実装がタイムリ

 

プラハです。ヘンリーとの組み合わせでえげつないハンデスをしてくるデッキに対しソーンは見事にボロ負け。テストプレイ環境下にてブイブイ言わせていたソーンの大敗に、一気にプラハ環境説が流れ始めます。

しかし、その後でジュダや屍入りガーネフといった、ハンデスに耐性があるデッキがプラハを倒します。まさしくFEさながらの三すくみのような勝敗の移り変わりが起き、目まぐるしく環境が変化してきたのです。お、面白いじゃねえか……!

 

<デッキレシピ>

当初組んでいたソーンはこんな感じでした。

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ロキはイズカ意識の名残ですね。

ボーイからラフィエルを呼ぶのが安定感あったのと、各種カードのシナジーが心地良くてかなり手に馴染む構築だったのですが、プラハに全てを滅ぼされたのでどうしようかなと頭を悩ませることに。

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最終的にはこういう形に。ハンデスを恨みすぎだろ……。

キモは2cチキで、4ターン目にチキ・ラフィエル出撃からチキで絆を5に伸ばすことで即座に5絆縛りの条件を満たしてLvUPすることが可能。正直脱法感が半端ないがルールは事前に確認済なのでセーフ。私は絶対に負けたくないのだ。

 

<大会当日>

そして迎えた当日。参加者8名を4名ずつ2ブロックに分けて総当たり戦をし、上位2名ずつが決勝ブロックで再び4名総当たり戦という形式。

実は他にも引っ張り顔顔チンパン炎帝も組んでいて、大会直前までどっちを使うかでかなり悩んでました。

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ごく普通に強い

 

しかし当初からのテストプレイで慣れていたこと、使っているうちに普通に愛着が湧いてきていたこと、プラハを滅ぼしたさが強すぎたことなどの理由から最終的にはソーンを選択し、大会が始まりました……。

主人公分布は以下の通り。

 

Aブロック:ソーン、ジュダ、プラハ、フラヴィア

Bブロック:ゴンザレス、パーシバル、ガーネフ、ウェンデル

 

結果から言えばガーネフ・ウェンデル以外と対戦することになりました。

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<対戦レポート>

予選1戦目:ジュダ×

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めちゃくちゃ強いんだが??? ソーンは基本乗るまでは待ちの戦法をとるのですが、こいつは手札が枯れることがないからつい手癖で待ってしまった時点で敗北は確定していた。4ターン目にチキラフィエル乗りするものの、オーブ割ったら魔女が100で殴ってくるよ~~~ってなってろくにオーブを割れず、そうでなくても魔女必殺が飛びまくってきた上に〆で茶アリスの100パンチを喰らい無事死亡。

 

予選2戦目:プラハ

絶対に負けられない戦い。序盤から不要な札は出さずにできるだけ主人公で受けつつも、4ターン目にチキラフィエル乗りした時点でどうしても手札は少なくなってしまいます。当然プラハハンデスを狙われるも、素引きしていたヴェロニカを合わせてガッツポーズ。さらに追加で引いてきたヴェロニカ1枚だけを温存して攻勢に転じます。

とはいえ相手はトパックやノノできっちりアドを取れる盤面にしており、こちらは基本トップドロー頼みでしたのでややぐだついてワンチャンス作られそうな瞬間もあったものの、ソーンの硬さを押しつけて時間切れオーブ差で勝利。

 

予選3戦目:フラヴィア○

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1cいるイメージあったけどいなかったのか……。紫と混ぜてジストでバジーリオを呼んでくるデッキ。序盤は後衛から弓で殴られるもこちらも1c射程で捌いていき、オーブを残しつつ4ターン目チキラフィエル乗り。こういうタイプのデッキには乗りさえすればこっちのもの、と思いながらも80+攻撃弓支援40の120で貫通されるのだけは警戒しつつ順当に横綱相撲をして勝利。

 

こちらのブロックは全勝者なしだったので、3戦目の隣のジュダvsプラハで勝った方が私と共に決勝進出という状況で(ジュダは勝てないからプラハ勝ち上がってくれ~~~)と必死に祈ってましたが、願いは通じたのかプラハが勝ち残りとなりました。

 

決勝1戦目:ゴンザレス○

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最速で乗らずにジストなどでオラついてから〆でゴンザレス100パンチしてくるデッキ。そのプラン通り序盤は一気に削られオーブが0になるも、なんとか生き延びて4ターン目チキラフィエル乗り。相手もトドメを刺しにゴンザレス100パンチしてくるもジストの支援10を捲って届かず涙を呑む。なんとかオーブ差を盛り返していき相手の最後の反撃も回避札がギリ足りて無事勝利。

 

決勝2戦目:プラハ

再演。序盤の捲られた暗闇にはルフレ男でしっかり返し、オーブに余裕がある状態で4ターン目チキラフィエル乗り。乗った後の手札3枚がノノ・ヴェロニカ×2と盤石の状態なので相手の顔を積極的に殴る。相手の死の呪いでノノヴェロニカ捨てからドローでノノメルセデスが来たので、ノノヴェロニカで顔詰めてメルセデスでヴェロニカ拾って……と思っていたところで普通に殴り倒せたのでそのまま勝利。

 

決勝3戦目:パーシバル○

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共に決勝ブロックで2勝同士だったので事実上の決勝戦。実質弓殺しの主人公なので、炎帝で出なかった理由の1つでもあります。

序盤相手のパンチが届かずにいたので、3ターン目にチキで絆を伸ばし余裕を持って4ターン目ラフィエル乗り。こいつ全試合4ターン目乗りしてるな? 相手にソーンを割れる手段がエフラム・エイリークの必殺ぐらいしかなかったため、王者の貫禄を持って横綱相撲で勝利。

 

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というわけで悲願でもあった優勝を果たしました。

 

<大会を終えて>

今回は企画当初から真剣に考え抜いて試行錯誤していたので、それが優勝という結果に結びついたのは素直に嬉しかったです。準備段階から楽しめるのはこういう制限大会ならではだと思います。

大会中に参加者から「負けて崩れ落ちてほしい」「負けるところが風物詩」などと野次が飛んでましたが、そんなプレッシャーにもめげずに勝ち抜いた自分を称えてあげたい。まあぶっちゃけ主人公選択や絆伸ばし戦法は大人げなかったけどな!

あとソーン的に苦手な主人公が予選落ちしてくれたのも運が良かった。特にジュダ。今回の主人公分布を見るに、個人的にはやはりジュダが明確な苦手対面もなく誰に対しても強い主人公だったのかなと思っています。この大会は主人公同士の相性差が出やすいルールだったので、その辺りの環境読みも含めて面白かったですね。

 

<最後に>

本大会を企画してくれたGさん・補佐をしていたKさん、お疲れ様でした。開催していただきありがとうございます! 次回もまた別の特殊ルール大会を検討したいとのことなので、楽しみにしています。

また、本記事を読んでいただいた方で「こういう大会を自分でもやってみたい」と思ってくれる人がいたら嬉しいなあと思います。もし企画された暁には、良かったら私を誘ってみていただけると喜びます。

 

<おまけ>

おまけで炎帝のレシピも載せておきます。グレイ忍術の紋章で出撃してから炎帝で爆破してまたグレイ捲るとかして遊んでました。

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本記事の画像は全て© Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMSより引用しています。